カメラモジュール測定

テストチャート解析

Image Quality Testing

Image Engineering社の装置とテストチャートを使用して、以下の画像評価項目の測定を行います。
測定内容は画像解析ソフトウェアiQ-Analyzer-Xにて解析・出力されます。

測定対象物

カメラモジュール ※画像を取り出すことができるもの

デジタルカメラ、携帯電話・スマートフォン用カメラ、PC・タブレット用カメラ、車載カメラ、

セキュリティーカメラ、医療・内視鏡用カメラ等

 

測定内容

●解像度(MTF) 【反射測定】

解像度特性とは、画像の鮮鋭さ(シャープネス)を表す特性であり、解像度特性が優れているということは、ボケが少なく画像が鮮鋭であることを意味します。画像性能を評価する際、最も重要な評価項目の1つです。

●色再現(カラ-)【反射測定・透過測定】

色再現とは、デジタル画像において、元の色をカメラでどれだけうまく再現できるかを表し、画像性能を評価する際の重要な評価項目の1つです。

適切な色再現を確実にするためには、カメラの色精度とホワイトバランスを分析することが重要であり、カラーチャートを使った評価が最適です。

●シェーディング  【反射測定・透過測定】

シェーディングは、画像の中心から周辺への光強度の減少を表し、光強度の原因となるレンズのケラレやその他全ての要素が含まれます。

●OECF 【反射測定・透過測定】

OECF(光電子変換機能)とは、画像内の輝度をデジタル値に変換するためのデジタルカメラの特性のことで、カラー画像内では、赤色、緑色、青色の3つのカラーチャネルすべてに対してカーブが規程されています。OECFの測定にはグレースケールチャートが使用され、ダイナミックレンジやSNRの測定の際に重要な値となります。

●ダイナミックレンジ 【反射測定・透過測定】

ダイナミックレンジ(DR)とは、カメラがとらえることができる、明るい部分から暗い部分への再現可能な幅のことであり、OECFから計算され、撮影シーン内の最も暗いグレーレベルと最も明るいグレーレベルの比率を表します。

●ノイズ 【反射測定・透過測定】

・SNR

SNR(シグナル対ノイズ比)は、信号とノイズの関係を表すノイズの一般的な測定値で、カメラの高感度設定に起因して発生することが多い不要なアーティファクトの存在度合いのことです。

・VN

VN(視覚ノイズ)も出力換算ノイズとして評価されます。 基本的なSNRアプローチと比較すると、人間の観察者にとってノイズの視覚認識は異なる可能性があることを考慮に入れています。

●テクスチャーロス 【反射測定】

テクスチャーロスは、画像内の低いコントラストの微細な部分の欠損のことで、カメラシステムの画像のノイズによって発生します。テクスチャーロスの測定には、枯れ落ち葉(Dead Leaves)テストチャートを使用するのが最適です。

●歪曲収差(ディストーション) 【反射測定】

歪曲収差は、レンズによって引き起こされる幾何学的な収差であり、画像の高さにわたってスケールが変化します。歪曲収差の測定に使用されるテストチャートのターゲットマークは、倍率色収差の測定にも使用されます。

 

計測サービスのご案内

Image Engineering計測サービス
弊社横浜事業所では、暗室環境を備えた計測ラボを設置し、Image Engineering社の各種照明装置・チャート・iQ- Analyzer-X等のデモ品を使用した、カメラモジュール画像性能計測サービスを実施しております。  

 

測定依頼書

IE計測ラボ測定依頼書

測定使用装置

【反射測定】

任意のスペクトル、色温度、照度の光を作り出せるiQ-LEDを10個搭載した照明装置を使用して反射チャートを撮影・解析を行います。
テストチャート解析

装置名称

iQ-Flatllight (2台1組) 
iQ-LED搭載 反射チャート用照明装置(拡散ライトパネル)

スペクトル範囲

380 – 820nm

最大/最小照度値

400mmの距離にiQ-Flatlight1台設置時:最大7,800lx 最小25lx (標準D光源の場合)

~1.5mmの距離にiQ-Flatlight2台設置時:最大2,000lx 最小1lx (標準D光源の場合)

標準光源

D50, D55, D65, D75, A, B, C, E

選択された色温度 (1,900 - 18,000K)のプランク分光曲線

使用チャート

・多目的評価用チャートTE42

 高解像度(H)バージョン反射抑制マットコーティングタイプ
・レンズ解像度評価用チャートTE268

 高解像度(H)バージョン反射抑制マットコーティングタイプ
・ディストーション評価用チャートTE251

 

テストチャート解析
装置名称 iQ-FoV Box
広角カメラMTF測定用テストボックス
測定可能画角 最大 180°0 mm
光源 蛍光管(18W) 8本 D50(調光可能)
最大/最小照度値 最大900lx 最小14lx
最大9lx 最小0.14lx(NDフィルター併用時)
使用チャート 解像度評価用傾斜エッジチャートTE283

【透過測定】

任意のスペクトル、色温度、照度の光を作り出せるiQ-LEDを10個搭載した照明装置を使用して反射チャートを撮影・解析を行います。
テストチャート解析
装置名称 LE7-IR 
iQ-LED搭載 透過チャート用照明装置(積分球)
スペクトル範囲 380 –1,050nm0 mm
最大/最小照度値 最大8,000lx 最小25lx (標準D55光源の場合)
標準光源 D50, D55, D65, D75, A, B, C, E
選択された色温度(1,900 – 18,000K)のプランク分光曲線
使用チャート

・カラー評価用チャートTE188

・OECF評価用チャートTE269B

・シェーディング/ケラレ測定用ディフューザープレートTE255

5,000,000:1のハイダイナミックレンジの測定に対応した、150,000lx以上の高照度に対応した照明装置です。フリッカー測定モードも搭載しています。
テストチャート解析
装置名称 LG3
高輝度・フリッカー照明装置
色温度 約 5000 K +/-5%mm
最大/最小照度値 ・標準モード : 0 - 100% 32 kHz / 100 to 65000 lx
・低照度モード : 0 - 100% 32 kHz / 10 to 6500 lx
・高照度モード : 100% 固定 最大点灯時間60秒 / 150000 lx
照明方式 ・パルス幅変調(PWM)32 kHz
・フリッカーモード 10 - 500 Hz
使用チャート OECF評価用チャートTE269C
こちらもご覧ください
OTHER CONTENT

活用事例のご紹介

計測環境・保有設備

計測の流れ

お申込み/お問い合せ

COMPANY PROFILE
Copyright © 2020 Trioptics Japan Co.,Ltd. All rights reserved.